もぐれ!モグリール治療院 第28話「マリネッリさんと学ぶドラゴン講座」

目を覚ますといつの間にか机と椅子が整然と並べられた部屋に運ばれていた。私はどうやら部屋の一番奥に寝かされていたみたいで、なぜかルチやガルム、アディラと熊も椅子に座っていて、他にもウイベルベイの若い猟師とかゴブリンやオークなんかも一緒に並んでいる。
みんなの前にはドラゴンの一団にいたドワーフっぽい少女と、口ひげをピンと伸ばした棒みたいな異常に姿勢正しい男が立っていて、その横では例のドラゴンが椅子の上にあぐらをかきながら足下から肩の上まで大量の猫に囲まれている。

「おや、ヤミー君が目を覚ましたようだね。よろしい、マリネッリ君、早速授業を始めよう」
「先生、ドラゴン様が猫に囲まれてます」
確かにドラゴンは猫に囲まれている。猫もドラゴンに懐いているのか、それともドラゴンから猫の好きなにおいでも漂っているのか、猫たちはドラゴンにまとわりついているし、なんだったら外からさらに猫が集まってきてたりする。このままウイベルベイ中の猫という猫が集まりそうな勢いだ。
「ドラゴン様、猫がお邪魔でしたら今すぐ取り除きますが、いかがいたしますか?」
「んー? 特に問題ないからいいよ」
ドラゴンは余裕の表情で猫を撫で回したり、逆に猫に圧し掛かられたりしながら、爬虫類のような縦に割れた瞳をひげ男に向ける。
「では、早速本日の授業を始めます。皆の者、本日のテーマは『ドラゴン様について』である。ドラゴン様に詳しい者は復習だと思って、そうでない者は人生の指針を得ると思って、心して聞くように」
どうやらひげ男は教師とかいうやつらしい。学校とか通ったことないから、よく知らないけど。

「まず講師を務めるのは私、サルバン・ハングマン。この横に立っているのはドラゴン様の比較的新しいしもべのひとり、マリネッリ・ボロジーナ君。将来安泰で実入りもよくて、適度に贅沢も出来る仕事を探した結果、ドラゴン様のお食事係となった」
「どうも、マリネッリです。得意な料理はワニ肉ステーキ、好きなメニューは駝鳥のカルパッチョ。最近はドラゴン様のためにキャンプ料理を勉強中です」
マリネッリが人差し指と中指を立てて、掌側を見せながら顔の前で横方向に滑らせる。なんの動きかわからないけど、多分オルム・ドラカの若い女の間で流行ってるんだと思う。
「さて、大前提としてオルム・ドラカに暮らす全ての生き物は、リザードマンはもちろん、エルフであろうとドワトマーであろうと、虫けらに至るまですべてドラゴン様のしもべであるべきで、当然私もドラゴン様の忠実なしもべであることは念のため申し上げておく」
どうやらサルバンとかいう教師は、かなり熱心なドラゴン信仰者みたい。ちなみにドワトマーというのは、ドワーフの親戚みたいな種族で、マリネッリがそれに当たるらしい。
「別にそんなことないからなー。私は来る者拒まず、去る者追わずだから」
そしてドラゴン的には、オルム・ドラカのすべてがしもべだとは思ってないみたい。
「ふむ、ドラゴン様がそうおっしゃるなら、喜んで引き下がりましょう。しかしこの授業が終わった頃には、ここにいる全員がドラゴン様に忠誠を誓うと確信している、猫も含めて」
猫はすでにしもべ感というか懐きっぷりが半端ないので、もうしもべに認定してもいいと思う。たまにドラゴンに爪を立ててるけど。

「ではまず最初にドラゴン様を含めて、ドラゴン種族がどういうものか説明しよう」
サルバンが口ひげをピンピンと縦に何度か揺らして、細い目を見開いてみせた。実に器用な口ひげだ。


【ドラゴン種族】
この世界の頂点に君臨する生物。世界はドラゴン信仰者とそれ以外に二分されていて、人間が想像した妄想上の創造主が神であるならば、我々の現実の支配者はドラゴン種族である。どちらが上かなど考えるまでもなく、想像上の存在は現実の子犬にも劣る、という事実の通り、ドラゴン種族が遥か天上に君臨することは悩むまでもない。
超常の存在はまさしく頂上に存在しており、知性・品性・寛容さ・技術力・破壊力、そのどれを取っても他の生物では太刀打ちすら出来ない。人間の国では対ドラゴン種族用の兵器が開発されているが、どんなに強力な大砲もドラゴン種族の生物としての力の前には、玩具の水鉄砲と大差ない。それはオルム・ドラカの主たる兵力、竜戦士たちであっても同じである。
人間の国ではドラゴン種族といえば、巨大なトカゲが火を吐く姿を想像しているが、あれはドラゴン種族の一種族でしかない。現実のドラゴン種族は想像よりも遥かに巨大で、小型のものでも何十人も暮らす集合住宅や兵舎と同程度の、中型種で大河を渡す巨大な橋や商業区画規模の、大型種ともなると都市レベルの最早移動する領土とでもいうべき巨体を持っている。
王ともなると島や山脈と同程度の大きさにまで達し、その姿形は非常に多様性に富んでいる。溶岩と炎が集まった巨大な心臓、空を埋め尽くす大量の舞い散る羽根、天にも届く背丈の巨人、真っ暗な雷雲に包まれた巨大な避雷針……身体の構造や食事の方法を推測することさえ不可能な個体も存在する。


「ちなみに我らがドラゴン様と呼ぶのは、基本的にはここにいらっしゃる我らが魔竜王この方のことである。大型までのドラゴン種族も時にドラゴン様と呼ばれはするが、実際には王の眷属であるので、ここは間違えやすいので各自ノートにしっかりと記しておくように」
サルバンが壁に吊るされた黒板に解読の難しそうな、異常に癖のある死にかけのミミズがのた打ち回るような文字を殴り書き、当然この場にいる誰も読めないみたいなので、マリネッリがあらかじめ用意しておいた解説書を配っていく。
私以外にも文字が読めない者がいるのか、それとも子供向けなのか、わかりやすいように挿絵まで付いていて、そこには山よりも大きな、蟹のような鋭い甲殻の足と首から増殖するように枝分かれする複数の異なる頭を持った異様な大蛇が描かれている。その横にはドラゴンであろう角の生えた少女が矢印と一緒に描かれている、まるでこれがこうなるんだよーって言ってるみたいに。
「質問、大きい、ドラゴン種族。小さい、目の前、実際、人間程度。教える、口ひげ、不思議」
「マリネッリ君、通訳を頼む」
「先生質問です。ドラゴン種族は大きいと説明がありましたが、実際に目の前にいるドラゴン様は人間種族と同程度の大きさです。不思議で仕方ありません、教えてください、口ひげ野郎……と言ってます、多分」
質問したルチが訝しむような目でドラゴンを見ている。確かに説明されたドラゴンとは全く別物の姿だ、もしかしたら授業ではなくドラゴン詐欺かもしれない。ドラゴン詐欺ってなんだ?

「ルチ・フォナ君といったかね。実に良い質問だ、ポメラニアンをあげよう」
ルチの頭に毛むくじゃらの子犬が乗せられた。かわいい、私も欲しい。


【ドラゴン種族の封印】
ドラゴン様を含めてドラゴン種族には大きな問題があった。かの方々の大きさに対して、この大陸、もっというと世界そのものが狭過ぎたのである。一般的なドラゴン種族の食事量は、小型種族でゾウの30倍から100倍、中型種族では小規模都市の1ヶ月の食糧が1日で、大型種族ともなると人間の国の穀倉地帯を数日で食い尽くす程になる。説明するまでもなく王の食事量は大型種族と比べても桁違い。王たちが本気でフードファイトなどを開催した日には、世界は瞬く間に死の大地と化すのは想像に難くない。
ドラゴン種族は自らの本体を別の空間に、力の一端を術具と呼ばれる道具や装飾品に封じ、我々や獣に近い種族に似せた姿の容れ物に精神と魂を移すことで、食糧問題の解決と飢餓による滅亡を回避を成し遂げた。


「我々がドラゴン様を王と崇め、信仰心を抱くのはただ強いからだけではない。ドラゴン様は基本的に飢えていらっしゃる。本来食べるべき食糧を我々に譲り、自らは空腹に耐えながら生きておられるのだ。力なき我々がお返し出来るものなど、信仰心とささやかな労働力程度なのだ」
サルバンが口ひげを左右に力なく垂らし、目から涙をこぼしながら天を仰ぐ。
その横で当のドラゴンは何をしているかというと、マリネッリが用意した弁当を頬張りながら、一口食べては、んあー、だの、うまー、だの、むふー、だのと喚いて、足をバタバタと上下に揺らしている。その足元では猫たちが、マリネッリからもらった猫用の餌を食べていて、どっちも餌付けされた愛玩動物みたいだ。
「ドラゴン様、おかわりもありますよ」
「おいおい、マリネッリ。私がそんな食いしん坊に見えるのか~? もちろん食べる!」
傍から見ても食いしん坊にしか見えないし、常に飢えているようにはとても見えない。なんなら食べることを全力で満喫しているようで、得体のしれない赤黒い色のソースをかけて味変なんかもしながら楽しんでいる。とてもオルム・ドラカの王には見えないけど、その強さは身をもって理解させられた。バキバキに折られたあばらは治してもらったみたいだけど、なんだかまだ痛むし、内側も完治してないのか気持ち悪い。

「さて、ルチ・フォナ君。理解してくれたかね?」
サルバンが涙を拭いながら、口ひげをピンと上に向ける。どうなってるんだ、あの口ひげ。上から糸でも垂らして引っ張ってるのかな?
「見たい、術具、姿、ドラゴン。見る、信じる、口ひげ」
「マリネッリ君、通訳を頼む」
「説明されても信じられないので術具を見たい。ドラゴンの姿も見てみたい。実際にこの目で見たら信じてやろう、この口ひげ野郎……と言ってます、おそらく多分」
確かにルチの言うとおりだ。今のところサルバンの言葉が真実と証明するものは何もない。ドラゴンがドラゴンである証明をしない限りは、ドラゴン詐欺の域を出ない。だからドラゴン詐欺ってなんだよ?

「よろしい。ならば実技も交えて説明しよう、そこで見学していたまえ」
サルバンが口ひげを摘まんだまま、直立不動の姿勢で足を動かさずに、滑るように教室の外へと飛び出す。窓枠を越える時も膝を曲げることなく、そういう動きをする玩具のように、足裏の反発力だけで垂直に跳び上がってみせた。口ひげだけじゃなく全身が器用な男だ。ちょっと気持ち悪い。


【ドラゴンの術具】
ドラゴン種族の力を封じた術具には大きくふたつあり、ひとつは私のように所有を許可されたものが扱える量産型の術具。基本的には宝石や装飾品の形をしていて、小型から中型種族の力を封じてある。中型までの力と姿はドラゴン種族以外にも現出可能で、オルム・ドラカでは主に人間の国との境界線の警備などで用いられる。
もうひとつはドラゴン様のような王や大型種族の力を封じた術具。各々方が作製した専用の武具で、余程のことがない限りは王本人が所持している。王の力と姿は王本人にしか現出できず、ドラゴン種族であっても王以外の者では同系統の種族の小型中型の力しか現れない。


「例えば私が持つ氷の結晶体、これは王から忠臣の証として賜ったもので、氷竜の小型種族の力が封じ込めてある。さすがに本物のドラゴン種族には遠く及ばないものの、その力と姿の一端をこうして現出し、我が身を変化させて戦うことが出来るのだ」
サルバンが懐から取り出した氷の結晶体から光が発し、一瞬その光に全身が包まれたかと思ったら、次の瞬間には雪のように白い毛に覆われて、ゾウのような2本の長く鋭い牙を持った巨大な獣がそこに佇んでいた。全身を覆う毛が風に吹かれるたびに冷気がこっちにまで流れてきて、周りの草とか地面には霜が降りている。
「先生、ちょっとあっちの方向にブレスをお願いします。ドラゴン様が冷たい麺が食べたいらしいので」
「よかろう。見たまえ、これが氷竜の代表的な力、氷のブレスだ!」
サルバンが吠えると同時に無数の氷柱が放たれ、辺り一面かなりの広範囲を、私の故郷ノルドヘムのような極寒の世界に変えた。そこにマリネッリが冷やし麺を入れた容器を置いたから、いまいち凄さが伝わらないけど。
「ドラゴン様、もうすぐ出来ますからねー」
「うん。のんびりでいいよー、他のもの食べてるから」
ドラゴンが肉を挟んだパンを齧りながら答える。ちなみにワニ肉を塩胡椒をまぶしてじっくりと焼いて、特製の甘辛いソースをかけたものを、香草や薄く切って揚げた芋と一緒に挟んだらしい。

「ドラゴン様のお役に立ててなにより。さて、授業の続きを」
サルバンが元の姿に戻り、例によって直立不動の姿勢のまま教室に戻ってきた。


【ドラゴンの恩恵】
戦力以外でもドラゴン種族が我々に与えた恩恵は計り知れない。ドラゴン様を筆頭に、ドラゴン種族の知識と魔法技術は本来の水準より数百年、いや、千年の彼方にある。音声を遠い空間まで飛ばし合う通信技術、大陸の果てまで一瞬にして契約者を運ぶ移動技術、オルム・ドラカ全土を網羅する監視技術、燃料を必要としない運送技術、そういったインフラだけでなく、もっと身近な道具や武具に至るまでドラゴン種族の恩恵とは切り離せない。
例えば近年、人間の国でも利用され始めたロンダリア鋼、ランバール銀、ベルマー鉱石、これらの鉱脈は死して大地に溶けた地竜である。同様に、いつだったか人間の国の冒険者が盗み出した絶えることのない炎は火竜の臓腑の残骸から、ドラゴンの盾と呼ばれる超硬度の大盾はドラゴン種族から零れ落ちた鱗から、ポーションや蘇生薬もドラゴン種族の分泌物から生まれたものだ。


「さらにオルム・ドラカの魔道士が扱うオービット、魔力で遠隔操作する魔道兵器はドラゴン様が開発し量産化を成功させたもの。これの性能はヤミー君が先ほど味わった通りだ。わざわざ重たく嵩張り、片手が使えなくなる魔道書を持つ必要がない上に、複雑な動きも可能で射程は銃と同程度に長い。素晴らしい性能だ」
サルバンの掌の上で光を発する球体が浮かんでいる。マリネッリの掌の上でも、似たような形の球体が大小連なって浮かんでいる。私が見たドラゴンのものとはまた別だけど、基本的には球体に魔力を込めて思考と集中力で操る道具なのだとか。球体の周りに小型の球体を回転させて目標を削り取ったり、標的に接近した球体そのものから熱と破壊力を伴った光球を発射したり、球体そのものに強力な雷を宿していたり。
ドラゴンが操っていたのは球体と円月輪を掛け合わせた最新型で、より殺傷力と攻撃力を備えているらしい。
「自由自在に動き回り、標的を追尾するオービットの出現で、我々と人間の戦いは大きく変わった。正面を守るだけの盾は重くて視界を遮る障害物と成り下がり、密集した陣形は自らの逃げ場を奪うだけの足枷と化した。元々ドラゴン様の敵にすらならない人間勢力だが、我々オルム・ドラカの民草からしても旧世代のかび臭い骨董品になったわけだ」
確かにあの武器は危険だ。懐に飛び込んでしまえば戦いようはあるけど、一気に飛び込めない距離では避けるのが精一杯。おまけに遮蔽物なんかあった日には、撃ち合いは一方的なものに変わるときた。
初めて銃が登場した時の戦士は、こんな気分だったんだろうなって思う。

「ない、魔力、動かない。使えない、戦士、足りない、魔力。全員、口ひげ、無理」
「マリネッリ君、通訳を頼む」
「オービットは魔力がないと動かない。だとしたら魔力の足りない戦士は十全には使えない。全員が魔道士のように使うのは無理なんじゃないか、この口ひげ野郎……と言ってます、おそらく多分間違いなく」
ルチの質問にも一理ある。魔法が得意だったら器用に扱えるけど、例えば私みたいな魔力がそもそも少ない戦士が使っても、そんなに役に立つとは限らない。
「そこでドラゴン様はもうひとつ、我らに力と技術を与えてくださったのだ」


【竜戦士の鎧】
ドラゴン様、あるいは側近のドラゴン種族から授かる戦士の鎧。竜騎士の誕生をきっかけに開発され、身につけた者の力を一定のレベルまで引き上げて固定する。力の弱い者は戦士と同様の剛力を、魔力の低いものは魔道士に比肩する才を、更には頑強な打たれ強さを得ることが出来、病弱な老人であっても銃弾の雨の下を駆け回るような生命力が宿る。
軽装甲冑と重装甲冑があり、軽装はいわゆる量産型で雑兵とでも呼ぶべき数合わせの戦士が使い、重装は基本的にはドラゴン様の護衛やオルム・ドラカ主要都市の兵団が扱っている。


「つまり竜戦士の鎧さえ纏えば、魔力の少ない者でも最低限の運用が可能となる。もちろん場合によっては腕力が下がることもあるため、全員が全員というわけではないが。ルチ・フォナ君、大変に鋭い指摘をありがとう。ポメラニアン2匹目をあげよう」
ルチの頭の上に再び毛むくじゃらの子犬が乗せられる。かわいい、羨ましい。
「ちなみに竜騎士ってなんだ? 私は純粋にオルム・ドラカの民だけど、あんな生き物は初めて目にした。リザードマンと似てるけど、奴らの上位種とはまた違うよな?」
退屈そうに授業を聴いていたアディラが、ようやく声を上げた。特に技術には興味はないけど、竜騎士の子種が手に入るのか企んでるのかもしれない。


【竜騎士】
彼に関しては私も詳しくないが、十数年前に突如として姿を現した。ドラゴン様から授かった二本一対の剣を操り、大きな翼で空を舞う姿は、リザードマンとは完全に別種の生物であることは、コルッカ族の彼女が指摘したとおりだ。
我々は研究対象として……


「おーい、サルバン。熱が入ってるところ悪いけど、授業はそのくらいにして祭りの続きにしよう。ちょうどクジラ獲りの準備も出来たみたいだから」
ドラゴンが話途中で遮って、窓の外を指差した。外では漁師たちがクジラ用の特製の漁船と銛を用意して、今か今かと楽しそうに待ち構えている。
どうやらこの授業は準備の間の時間潰しも兼ねていたようで、おとなしく話を聞いていた人魚やゴブリンたちもわあっと声を上げながら、一斉に港へと駆けていく。
「おっと、私としたことが。ドラゴン様、ご協力感謝します、後の時間はご自由に。マリネッリ君、ドラゴン様のためのクジラ料理、くれぐれも抜かりの無いように」
直立不動の姿勢を崩さなかったサルバンが深々と一礼して、ドラゴンが立ち去るや否や再び針金のような佇まいに戻る。そして大鍋を抱えたマリネッリと共に、一切体を動かさない独特な足運びで港へと走っていった。

「ヤミー、食べる、クジラ、元気」
「そうだな。食っとけ食っとけ、クジラなんて食べる機会、そうそう無いからな」
「ガウルルルル」
「ふぁっ、よく寝た。で、あのひげ、結局なんだって?」
ルチやみんながおなかを空かせたのか、港へ行こうと誘ってくる。腹具合はいまいちだけど食べないと治る怪我だって治らない。
私もドラゴンたちの後を追って、祭りで騒々しい港へと繰り出した。


クジラ? ちょっと肉が歯応えみっちみちだけど、大きな生き物は食べ応えがあっておいしいよね!


▶▶▶「天辺から覗き込む箱庭」


≪NPC紹介≫
マリネッリ・ボロジーナ
種 族:ドワトマー(女、15歳)
クラス:食糧補給隊(レベル26)
    HP 腕力 魔力 守備 魔防 命中 回避 必殺 幸運 魅力 移動
能力値 32 10  9 11  7 14 26  9 15  9  4↑1↓1(騎馬)
成長率 35 25 25 30 25 30 35 15 40 20

【技能】
短剣:E 剣術:E 槍術:E 斧鎚:D 弓術:D 体術:E
探索:C 魔道:C 回復:C 重装:C 馬術:B 学術:B

【装備】
オービット 20(10+10/魔法武器)
落葉の蓑  回避+10、森地形HP回復(10%)

【スキル】
【個人】お弁当箱(回復食の効果を2倍にする)
【基本】シルウァヌスの加護(地形が森、林、草原の場合、状態異常耐性が上昇)
【回復】野外炊具(戦場で回復食を作成出来る)
【回復】運搬機(回復食を4マスまで離れた相手に届ける)
【??】
【??】


サルバン・ハングマン
種 族:ハーフエルフ(男、420歳)
クラス:教師(レベル41)
    HP 腕力 魔力 守備 魔防 命中 回避 必殺 幸運 魅力 移動
能力値 46 14 17 15 15 40 18 13 18 13  4↑2↓3(歩兵)
成長率 40 25 35 30 30 40 25 20 25 20

【技能】
短剣:E 剣術:E 槍術:E 斧鎚:E 弓術:E 体術:C
探索:D 魔道:B 回復:B 重装:E 馬術:B 学術:A

【装備】
プロメテウス  30(13+17/炎属性、魔法武器)
アイスクォーツ 氷耐性上昇、氷竜の術具

【スキル】
【個人】開架書庫(戦闘開始後3ターンの間、魔法武器を消耗しない)
【基本】隙間産業(前後左右に人間と亜人種族が同時に隣接する場合、全ステータス+1)
【教師】知識の普及(隣接ユニットの魔力+1)
【教師】体罰の執行(眠り状態のユニットに攻撃時、確定でクリティカル)
【訓練】根性レベル3(HP+10)
【訓練】集中レベル3(命中+15)


【教師】(NPC専用)
能力値 HP 腕力 魔力 守備 魔防 命中 回避 必殺 幸運 魅力 移動
補正値       +1             +5        4↑2↓3(歩兵)
スキル 知識の普及(隣接ユニットの魔力+1)
    体罰の執行(眠り状態のユニットに攻撃時、確定でクリティカル)

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