投稿

モグリール治療院外伝 ― ルチ・フォナ ―

イメージ
モグリール治療院外伝 ―ルチ・フォナ― < 部族の少女と部族の人たちが物騒な冒険を繰り広げるサイドストーリー > ▶ 第1話「人食い部族に囲まれて生贄に捧げられそうになった話」 ▶  第2話「族長が夢に出てきた話」 ▶  第3話「ウミガメのようなスープを食べる話」 ▶  第4話「勇敢なヒルチ戦士と臆病な人間の話」 ▶ 第5話「紙と筆で理想を語り、鉄と火薬で現実を綴る話」 ▶ 第6話「広いようで狭い荒野と砂漠の話」 ▶ 第7話「巨大な人食いサメが砂漠を泳ぐ話」 ▶ 第8話「暴れ牛と挑む泥んこ奇祭の話」 ▶ 第9話「大地を駆ける鉄の馬車と田舎のおのぼりさんの話」 ▶ 第10話「鉄道の隣では烏賊が走っている話」 ▶ 第11話「部族の少女が“人間”の町に踏み込む話」 ▶ 第12話「せっかく都会に来たから下水道のワニを捕まえる話」 ▶ 第13話「交渉という名の机下の殴り合いの話」 ▶ 第14話「命乞いをしながら葡萄酒を飲む聖人の話」 ▶ 第15話「カメを捕まえようとしたら豚が捕まった話」 ▶ 第16話「平和と労働に満ちた素晴らしい日々の話」 ▶ 第17話「知恵の民と荒野の技師の話」 ▶  ≪データフェチに送るルチ・フォナ外伝データ集≫ ▶ クラス表 ▶ クラスチェンジ表 ▶ アイテムリスト(武器編) ▶ アイテムリスト(防具・装飾編) ▶ アイテムリスト(消費アイテム編) ▶ 部族図鑑 ▶ ルチ・フォナ外伝 拠点情報 ▶ モブチヒキについて ▶  16話時点でのステータス ※モグリール治療院本編はこちらから もぐれ!モグリール治療院 ※その他の小説はこちら 小説一覧

ルチ・フォナ外伝 第17話「知恵の民と荒野の技師の話」

イメージ
いつも思うのですが馬車というのは便利な物です。板を組み合わせて作った箱に車輪と軸を通して、それを人間より遥かに力のある牛や馬が引っ張ってもらうだけ、私たち人間はひとりふたりは御者として牛や馬の手綱を引いて、あとは隣をのんびり歩いていればいいし、疲れたら荷台に横になって眠ることだって出来ます。速度はそれほどではありませんが、運搬能力は人間の自力とは比べ物になりませんし、負担の少なさと快適さなんて比べるのもおこがましいものがあります。 特に舗装もされていない荒野を進む時には、馬車のありがたみを強く感じるわけです。ただ歩いているだけでも足が鉛になりますからね、太陽に焼かれて体にまとわりつく汗が塩の粒に変わる頃には、自然と文明賛歌を奏でたくもなってきますよ。文明様ありがとうございます! 馬車の上で寝転んで失礼かもしれませんが、今日もきちんと感謝を捧げますね。 馬車は外部から持ち込まれたものと、もっというとピョルカハイム保護区は野蛮な未開の土地で文明とは程遠い場所だと思われがちですが、この地に暮らす部族のみなさんは外の世界とは異なる独自の文化を築いています。 ルチさんたちヒルチヒキ族は樹木から抽出した染料や骨や皮の加工が得意ですし、同盟者でもあるタルダイ族は蛇腹剣という特異な武器を開発しました。ヴァッカレラ族は筏や水上小屋の製法を発展させましたし、他の部族の方々も珍しい装飾や工芸品を作る技術を持っています。 そんなピョルカハイム保護区で文明の礎となったのがジェンリィン族のみなさんです。彼らは保護区も外も含めた世界で初めて車輪を発明したとされる部族で、並外れて豊富な知識と巧みな手先を持っているといわれています。さらに文化的に優れているがために争いを好まず、そのために騎士団や教会から度重なる弾圧を受けるという堪えがたい歴史も持っているわけですが。 「ところで急にジェンリィン族と同盟なんて、長老さんはどういうお考えなんですかね?」 「ジェンリィン族の発明、すごく便利。集落の守り、必要」 なるほど技術提供を求めるわけですね。彼らの発明がどの程度のものか知りませんが、ヒルチヒキ族よりも強固な防護柵やバリケードなど作れるのでしたら協力してもらいたいところです。他にも投石機があれば威嚇にも牽制にも使えますし、水車があれば普段の生活にも便利ですね。なんだか考えただけで俄然楽しくなってきました...

モブチヒキについて

イメージ
ノルン(以下ノ)「ルチさん、ルチさん。私たちの拠点が出来たのでモブチヒキのみなさんを雇えるようになりましたよ!」 ルチ(以下ル)「モブチヒキ? ヒルチヒキ族なら知ってる」 ノ「モブチヒキっていうのは、いわゆるモブのヒルチヒキ族のことです」 ル「どぶ? ヒルチヒキ族、ドブには住んでいない。住んでる場所、荒野と崖」 ノ「モブっていうのは元々は群衆を差すスラングですが、ここでは一般兵的な人たちのことを指します。ちょっとメタな説明ですが」 ル「メタメタにはしてない、暴力振るう、戦いの時だけ」 ノ「……メタは一旦置いておきましょう。そういうわけで今回はモブチヒキのみなさんを解説していきますよ」 ル「一旦置いた、どこ? 見当たらない」 ≪モブチヒキの基本ステータス≫ ノ「まずモブチヒキのみなさんは、拠点の訓練所でランダムに加入します。性別は男女どちらか、属性は火水土風雷の5種類のどれかで、ステータスは男女共通で基本値そのままです」 ル「基本値、強い?」 ノ「せっかくなのでルチさんと比べてみましょうか。上がルチさん、下がモブさんの数値です。ちなみに移動力と種族スキルは同じです」 HP 腕力 魔力 守備 魔防 命中 回避 必殺 幸運 魅力 22  9  2  1  2 17  7 13  1  6 19  7  2  1  2  5  5 10  0  0 移動 4↑3↓4(山岳) 種族スキル 精霊の祈り(戦闘不能にした時にHPを20%回復する) ノ「ルチさんは主人公補正がついているので、基本的にはモブチヒキのみなさんより基本値は高めです。特に命中なんかは12も上ですよ」 ル「主人公? ノルンじゃない?」 ノ「私は狂言回しや語り部的なポジションですので」 ル「きょーげん? 食べ物?」 ノ「人肉が食べれるなら食べ物に違いはないですね! 話を戻しますが、成長率はみなさん共通でこんな数値です。例によって上がルチさん、下がモブさんの成長率です」 HP 腕力 魔力 守備 魔防 命中 回避 必殺 幸運 魅力 40 40 30 20 25 55 40 35 10 30 30 30 25 25 25 30 30 25 25 20 ル「守備と幸運、負けてる!」 ノ「そうですね。私たち固有キャラクターは得意不得意もあって、高い数値や低い数値があるわけですが、モブのみなさんは極端な不得意がない代わりに最...

ルチ・フォナ外伝 第16話「平和と労働に満ちた素晴らしい日々の話」

イメージ
「今日も平和ですねー」 「平和、一番」 素晴らしい日々の条件は、まず平和であることで間違いありません。 ピョルカハイム保護区に戻ってきてから2ヶ月ほど、私たちが持ち帰った支援物資はヒルチヒキ族のみなさんの役に、それはもう大いに役立ちました。50丁近いルェドリア銃は若い女も年老いた老兵も即席の狙撃兵へと変革させ、鋼鉄製の槍や盾は戦士たちをより屈強な精鋭へと発展させました。 さらに回復薬や爆薬を抱え、十分な作戦を練り上げたヒルチヒキ族のみなさんは、労働力として鉱山に連れて行かれた仲間たちの救出に向かい、積み重なった恨みと怒りを存分に振るったのです。 元々保護区外の人間は装備の質という一点でのみ優位に立っていたわけで、文明的で快適な暮らしに浸かる彼らと過酷で原始的な生活を送る部族とでは、そもそもの身体能力からして差があります。もちろん個体差があるので絶対的な差ではありませんが、平均すると体力、腕力、度胸、人数で勝る部族のみなさんが、装備でも対等になったとなると、騎士団の正規部隊ならいざしらず鉱山の警備兵程度では足止めにすらなりません。 夜の闇に紛れての狙撃を皮切りに宿舎や作業小屋をことごとく焼き払い、獣よりも遥かに恐ろしい怒声を轟かせ、混乱する者も逃げる者も容赦なく叩き伏せた後に残っていたのは、恐怖に怯えて涙と体液を溢れさせた者ばかりだったそうです。 その最期にはさすがに同情を禁じ得ませんが、今まで散々ヒルチヒキ族や他の部族の方々を奴隷のように扱ってきたのです。相応の報いは受けて然るべきでしょうし、さらに苛烈な反撃を受けてしまったのも当然の結果でしょう。 仲間たちを解放されたヒルチヒキ族のみなさんは、十数名分の生贄と外の町に運ばれるはずの金塊や鉱石を持ち帰り、さらにこの勢いに乗じてもうひとつふたつ鉱山を襲って戦果を上げました。 私とルチさんは襲撃には参加しなかったものの多くの武器を持ち帰った成果を認められ、ルチさんは小さいながらも拠点を築くことを許され、私は『名誉ヒルチヒキ族』という名誉なのか不名誉なのか判断し難い称号を頂きました。 拠点は以前助けたペペミカ族の居住地の近くで、ルチさんや私が寝泊まりするテントの他に、ここを拠点にするヒルチヒキ族の狩人たちの使う作業小屋、簡素ながらもしっかりとした生贄台、染料の抽出室、牛馬を飼うための家畜小屋、吊り下げ式の織り機や炊事場を用...

ルチ・フォナ外伝 拠点情報

イメージ
ー 基本施設ー 🔶 居住テント 🔶 「みなさんが暮らす円錐状の簡素なテントです。バッファローのなめし革と木材を組み合わせて作ってあり、組み立ても移動も簡単で野営には便利な代物です。そこそこですが装備や道具も収納出来ますよ」(ノルン) ≪効果≫ アイテムストック(パーティーの人数×8) 🔶 狩人の作業小屋 🔶 「ヒルチヒキの狩人、ここで狩りの道具作る。他にも獣の解体、毛皮の加工もする。ひとつの小屋、みんなで使うから、たまに珍しいもの手に入る」(ルチ) ≪販売≫ 狩人の弓、ブロウガン、ブーメラン トリモチ、ボーラ、松明 名人の釣り竿、鳥獣狩猟許可証 ≪掘り出し物≫ ロングボウ、コルッカ族の吹き矢(毒・麻痺・眠り) 海獣の毛皮、狼の毛皮、熊の毛皮 ボーラシューター ≪素材入手≫ 獣の毛皮、尖った角、魔獣の爪、幻獣の牙、獣肉 🔶 工芸品売り場 🔶 「ヒルチヒキ族、土産物屋。白い染料、顔や体に塗る。今すぐヒルチヒキ族、仲間」(ルチ) ≪販売≫ 白の染料、藍色の染料 骸骨の面 臓物ボトル ≪掘り出し物≫ 朱色の染布 牙のお守り、甲羅の守り、魚鱗のお守り、鉱石のお守り 🔶 ドワーフの出張販売所 🔶 「ドワーフの商人が建てた木造商店です。中にはカウンターが並んでいて、武器・防具・道具と間仕切りもされていますが、どれも同じ商人が店番をしています。だったらひとつでもいいのでは、と思いますが、気分の問題なのだとか。では、仕方ないですね」(ノルン) ≪販売(武器)≫ 鋼の短剣、鋼の剣、鋼の斧、手斧 鋼の槍、ジャベリン、鋼の棒、フレイムトーチ 鎖の鞭、ベアナックル、鋼の爪、鋼の弓、クロスボウ ルェドリア銃、アンゴディア式散弾銃、アリモラ式拳銃、オムニア野戦砲 アルマンダル魔術書、アウルゲルミル秘術書、パンタレラ教則本 ≪掘り出し物(武器)≫ フンガムンガ、アサシンダガー、三日月刀、アーマキラー、ブッチャーソード トマホーク、ヴァイキングアクス、グレイヴピッカー、ハンマー サリッサ、ギュムノートス、ガーディアン、メタルトンファー ロングボウ、ガストラフェテス、ファイアラット、サンダーボルト ベリニャ式狙撃銃、ヴァルクアン携帯銃、ネイガルド投射砲 ゲウルミール聖典、ユミール戦術書、カーディフ儀式辞典 ≪販売(防具)≫ 鋼の盾、革のマント、騎士のマント、ワークブーツ 体力の指輪、照...