もぐれ!モグリール治療院 人物名鑑(序章の仲間たち編)

執筆者、クアック・サルバー

ポロッカ
種族:ゴブリン(男、13歳) 体格:135cm、33kg 出身:エスカルチャ村近郊
ペリーニ
種族:ゴブリン(女、13歳) 体格:142cm、40kg 出身:エスカルチャ村近郊
プロンタ
種族:ゴブリン(男、13歳) 体格:150cm、46kg 出身:エスカルチャ村近郊
ヤミーちゃんが最初に仲間にしたゴブリンの兄弟たち、になるのかな? 血縁関係は不明だけど、ゴブリンは一般的に多産で近しい血縁者でひとつの集落を形成する傾向にあるから、彼らも兄弟あるいは従兄弟くらいの関係と思われる。ちなみに成長したゴブリンは、男は自らの集落を形成するために他の集落へと渡り歩き、女は元の集落に定住して渡りのゴブリンを招き入れるか、番いになって旅立つのが一般的。彼らはどんなゴブリンに育つのだろうかね?
個人スキルの名前の通り、彼らはまさにモブに相応しい能力値の持ち主たち。なんせ補正値もなく、成長率も敵として出くわす名も無きゴブリンとまったく同じ。モブの成長率は30~10の間を行ったり来たりするけど、まさにその通りな成長率をしているので、戦力というよりは頭数合わせといった運用になるだろうね。しかし戦争は数だともいう、愛情を以って鍛えなさいな。
一方、ゴブリンのスキルは低いステータスを補うように強力なものが多い。歩兵系、重装系、騎馬系の3種類のルートはどれも魅力的な果実だ。おや、彼らもちょうど3人いるね。ヤミーちゃんは手下たちにどんな道を進ませるつもりなのだろうね。

クラス:ゴブリン(初期レベル1)
    HP 腕力 魔力 守備 魔防 命中 回避 必殺 幸運 魅力 移動
能力値 19  4  1  3  1  8  6  1  0  1  4↑2↓3(歩兵)
基本値 19  4  1  3  1  8  6  1  0  1
期待値 48 32 16 22 11 37 30 16 10 11 (※レベル99)
成長率 30 30 15 20 10 30 25 15 10 10

【初期技能】
短剣:E 剣術:E 槍術:E 斧鎚:E 弓術:E 体術:E
探索:E 魔道:E 回復:E 重装:E 馬術:E 学術:E

【初期装備】
青銅の剣 威力8(4+4)

【スキル】
【個人】モブゴブリン(ゴブリンが隣接している時、回避+10)
【基本】オウルアイ(夜間の命中・回避+10)
【??】
【??】
【??】
【??】


パォザ=シソ
種族:オクトパス(オス、6歳) 体格:250cm、282kg 出身:エスカルチャ村近郊
タコだ、以上。で終わらせると可哀想なのでもう少しだけ説明しておくと、彼らオクトパスは水棲系のモンスターに分類される魔獣だ。名前はパォザ=シソというのだね? しかし彼らは人間の言葉どころか言語を用いないので、その名前を呼ぶものは現れないだろう。しかし分類上、名前というのは必要だからタコ1とかタコAよりはずっといい名前といえる。
種族からもわかる通り、水中での戦闘に非常に長けている。特に後々習得出来る確定盲目付与のオクトミューカスは、搦め手として非常に優れたスキルだね。一方、陸上での1マスしか移動できない鈍足っぷりは戦線に辿り着く前に戦いが終わっていることも多く、スキルがすべて使えないこともあって水中以外での活躍は難しいだろうね。わざわざ陸上でタコを戦わせる天邪鬼もいないだろうけど。

クラス:オクトパス(レベル4)
    HP 腕力 魔力 守備 魔防 命中 回避 必殺 幸運 魅力 移動
能力値 30 12  6  7  5  6  2  2  2  2  5↑2↓3(水中)
基本値 29 11  6  6  5  5  2  1  2  2
期待値 68 50 16 35 15 44 21 26 16 11
成長率 40 40 10 30 10 40 20 25 15 10

【初期技能】
短剣:- 剣術:- 槍術:- 斧鎚:- 弓術:- 体術:E
探索:D 魔道:E 回復:- 重装:- 馬術:- 学術:E

【装備】
装備不可能

【スキル】
【個人】ディープワン(水中にいる時に毎ターンHPを20%回復)
【固有】触手格闘(触手による格闘攻撃を可能にする)
【固有】テンタクルサック(水中限定。攻撃した相手を3ターン隣接させ続ける)
【??】
【??】
【??】


アイオリデス
種族:サイクロプス(男、20歳) 体格:210cm、170kg 出身:レインディア桟橋近郊
ヤミーちゃんパーティーの愛すべきでっぷりこと、サイクロプスのアイオリデス。人間とは一線を画す巨体に反して、彼自身は学者肌の知性派。野蛮な殴り合いよりは本に囲まれて暮らすのを好むタイプで、いわゆる序盤のお助け知識枠といった人物だね。
性格を表したかのように成長率は戦士としては平凡な一方、魔法系の素質も最低限持っているので、強力な武器を持たせるもよし、魔法で重装兵を削るもよし。あくまでも2番手以降の能力値であることは忘れないように。個人スキルの炯眼人射は距離が近い程、瞳系の成功率を高めてくれる。それほどでもない守備力と噛み合っていないので、そこはちょっとしたジレンマを感じるだろう。
彼は知識探求を求めるタイプの冒険者だ。割り切って調査派遣や宝物鑑定などの仕事に専念させるのが、彼にとっても幸せかもしれない。まあ、苦手な道にあえて進むのもまた人間らしいかな……サイクロプスは人間に分類するべきかは、それこそ学者にでも任せるよ。

クラス:サイクロプス(レベル5)
    HP 腕力 魔力 守備 魔防 命中 回避 必殺 幸運 魅力 移動
能力値 30 10  6  6  5 12 12  1  4  6  3↑2↓3(歩兵)
基本値 28  9  5  6  4 10  2  1  3  5
期待値 67 38 29 20 23 54 21 10 23 29
成長率 40 30 25 15 20 45 10 15 20 25

【初期技能】
短剣:E 剣術:E 槍術:E 斧鎚:D 弓術:E 体術:E
探索:D 魔道:D 回復:D 重装:E 馬術:E 学術:C

【初期装備】
フレイル  威力18(8+10)
革のマント 回避+10

【スキル】
【個人】炯眼人射(距離が近いほど瞳系魔法の成功率を上昇させる)
【固有】重たい瞼(射程3 単体に睡眠を付与)
【固有】冷たい瞳(射程3 単体に混乱付与)
【??】
【??】
【??】


ルチ・フォナ
種族:ヒルチヒキ族(女、17歳) 体格:157cm、48kg 出身:ピョルカハイム保護区
ピョルカハイム保護区の諸部族の中でも特に好戦的なヒルチヒキ族、その中でも銃の扱いに長けたのが彼女だ。種族的には純粋な人間種族でありながら、文化と信仰の違いのせいで人間のクラスに就けない、というのは皮肉な話だ。エルフやドワーフはもちろん、コボルトのような見るからに獣人でさえ就けるというのに。実に興味深く不思議な分類だ。
成長率を見ればわかるように、決して肉体的には優れていない。天性の当て勘のおかげで高い命中率を持っているように見えるけど、成長率は実はそこまででもない。ただし中の上程度の命中精度を補うスキルを持ち、銃そのものの命中率が比較的高いこともあって、撃てば撃つほど面白いように当てれる旨味のような力がある。
見ての通り防御力は致命的に低く、まさに紙装甲と称しても差し支えない打たれ弱さなので、遠くから撃っては離れ、確実に仕留めれる時に向かう。そういった一撃離脱戦法を徹底することだ。
ヤミーちゃんへの借りと恩でスルークハウゼンまで来てしまったけど、一体どんな日々を送るのだろうか? 間違っても近隣の住民を生贄に捧げないように祈っておこうかな。

クラス:ヒルチヒキ族(レベル6)
    HP 腕力 魔力 守備 魔防 命中 回避 必殺 幸運 魅力 移動
能力値 21  8  5  1  4 27  9 15  1  6  3↑3↓3(山岳)               
基本値 20  6  4  1  4 15  8 14  1  5 
期待値 44 40 23 10 18 59 37 29 10 24
成長率 25 35 20 10 15 35 30 15 10 20

【初期技能】
短剣:E 剣術:E 槍術:D 斧鎚:E 弓術:D 体術:E
探索:D 魔道:E 回復:E 重装:E 馬術:E 学術:D

【初期装備】
ルェドリア銃 威力14(6+8)
狩人の弓   威力11(3+8)
照準器    命中+10

【スキル】
【個人】復讐心(戦闘不能の味方が出ると確定で狂戦士化し、腕力+3する)
【固有】血の祈り(攻撃を命中させる毎に命中+5%、最大+50%)
【固有】傷の祈り(攻撃を受けるごとに回避+3%、最大+30%)
【??】
【??】
【??】


ピギー・ワイルドボー
種族:オーク(男、27歳) 体格:180cm、88kg 出身:シェーレンベルク騎士団領
メタ的な記述になるけど、ヒゲマッチョと豚の大将の代わりという形で加入したオークの兵士が彼だ。末端とはいえ騎士団に雇われていただけあって、その辺の冒険者よりも礼儀が仕込まれている。人は見た目に寄らないというけど、オークの方が紳士的で礼儀正しいというのは、ちょっと人間たちからしたら屈辱かもしれないね。
全体的にバランスのよい成長率を持っているものの、突出した部分もないため決め手に欠ける。折角のオークの追撃系スキルも少々宝の持ち腐れ感が出てしまうけど、強力なスキルに高い身体能力など天は二物を与え過ぎなので、これくらいが身の丈に合っているのかもしれない。
ヒゲマッチョや豚大将の方が良かった、なんて言われないよう頑張ってくれたまえ。

クラス:トゥルウィス(レベル8)
    HP 腕力 魔力 守備 魔防 命中 回避 必殺 幸運 魅力 移動
能力値 29  8  5 10  7 12  4  4  2  4  3↑2↓3(歩兵)
基本値 26  6  3  6  5 10  3  2  2  3 
期待値 65 35 28 37 30 39 22 27 11 20
成長率 40 30 25 30 25 30 20 25 10 15

【初期技能】
短剣:E 剣術:E 槍術:D 斧鎚:D 弓術:E 体術:E
探索:E 魔道:E 回復:E 重装:D 馬術:E 学術:E

【初期装備】
ナイトキラー 威力15(7+8) 騎馬系に威力30
鉄の盾    守備+2

【スキル】
【個人】単独行動(周囲5マス以内に味方がいない時、命中・回避+10)
【基本】蛮勇兵の行進(移動時に幸運%で青銅~鉄クラスの武器を発見)
【下級】凌辱者の行進(攻撃後、移動経路に隣接する敵に腕力%で追加攻撃)
【??】
【??】
【??】


ノーラ
種族:ゴーレム 体格:395cm、680kg 出身:ラステディン教会統治地
戦争中に製造されたゴーレムの一体がヤミーちゃんの手元に流れ着いたのは、どういう運命の導きなのだろうかね。そもそもこれを扱っていたコボルトの強盗団も、一体どこの誰から手に入れたのやら。とにかくそれくらい貴重なものを手に入れてしまったわけだ。上手く扱うも宝を腐らせるも契約者次第だが、どうもヤミーちゃん本人からはそういった方面の素質を感じないのだが……はてさて。
性能はまさに巨人といった頑強さで、残り3回の改造をどうするかである程度運用法にも違いが生じてくる。銀を使って魔法耐性を高めるか、ロンダリア鋼やベルマー鉱石でパワーと守備を高めるか、バランスよく穴を埋める強化を施すか、その辺りは好みだろうね。そもそも平時にゴーレムを運用すること自体が、酔狂というか趣味の領域という気もしないでもない。
ちなみに同じような魔法人形にドール系とパペット系があるので、いっそ全種類集めるのもいいかもしれない。良い品を逃さないよう、町の人とは満遍なく仲良くしておくことだ。そうすればゴーレムがもう1体くらい手に入るかもしれないよ?

クラス:アイアンゴーレム(レベル10)
    HP 腕力 魔力 守備 魔防 命中 回避 必殺 幸運 魅力 移動
能力値 35 12  4 14  7  6  0  6  6  4  2↑2↓3(歩兵)
基本値 30  9  2 10  4  5  0  5  5  3
補正込 79 38 24 49 33 19  4 15 15 13
成長率 50 30 20 40 30 15  5 10 10 10

【技能】
短剣:- 剣術:- 槍術:- 斧鎚:- 弓術:- 体術:D
探索:E 魔道:E 回復:- 重装:C 馬術:- 学術:-

【装備】
装備不可能

【スキル】
【個人】堅牢堅固(未行動で待機時、次のターンまでダメージ半減)
【基本】ブラスナックル(拳部分の装甲を使った格闘を可能にする)
【補強】アトラアトラ(投擲砲による射程5の物理攻撃)
【??】
【??】
【??】

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