ぷかぷか!メガロドン海賊団航海記
「本日を以って、我らエル・ドラゴ海賊団は解散する!」
船長が突然そう告げて、我らがエル・ドラゴ海賊団は散り散りとなった。
危険な海と凶悪な敵対海賊、執拗な警備隊と隣り合わせな日々から解放されたものの、元々海賊なんてやってるのは真っ当な仕事に就けないロクデナシ共。もちろん未来の大海賊(予定……そして予定はなくなった!)たる私だって例外ではない。でっかい儲けを求めて海に飛び出したのに、大したお宝も手に出来ないまま故郷に帰ることなんて出来ない! そもそもこの海都周辺の海域は百年前の大異変で地形が激変、各地の商人や海賊はそれぞれ開拓した航路を持っているものの、肝心の海図は船長が沈めた海賊船と一緒に今頃は海の底。
なんてこったい! おかげで国に帰ることも出来ないじゃん!
仕方ないから一から海賊団立ち上げようって思ったものの、そもそも肝心の船もなければ、仲間は一緒に海都に流れ着いた下っ端水兵ひとり! こんなんじゃ海に出るどころか港で釣り竿垂らす以外に出来ることがない!
そんな私たちにインバーの港の主らしきじーさんが、こんな提案をしてきた。
「どうだね、君たち。船を1隻譲り渡す代わりに、航海ルートの復活に協力しないかね?」
どうやら色んな冒険者に声を掛けてはいるものの、どいつもこいつも近場の漁師に混じって、小銭稼ぎに熱中している始末なんだとか。
はぁー、小さい小さい! そんな雑魚の稚魚なんて狙ってないで、ここは海賊らしく一攫千金、でっかい得物を狙おうじゃないの!
「もちろんやる!」
荒れ狂う大海に大海賊マイラあり! そう呼ばれるような偉業とでっかい得物を手にしてみせようじゃないの!
そうと決まれば、まずは名前。何事も名前が必要なのだ。
エル・ドラゴ海賊団にも負けないような、強くてかっこいい名前を掲げなきゃ!
「本日ここに、メガロドン海賊団を結成する!」
私、マイラ・フーカは腰に提げたフルーレを掲げて、大海原にそう宣言したのだ。
第2航海 今夜は焼き鳥パーティーだ!
第3航海 なんでやめちゃったんですか?
第4航海 生意気でかわいいじゃないか
第5航海 まだ自慢し足りないんだよ
第6航海 もう全員強いでいいんじゃないかな
第7航海 ちょっと実家寄ってく?
第8航海 ドラゴン玉砕を見せてくれ
第9航海 試してみる価値はある!
第10航海 ただいま!
第11航海 よし、出来たぁー!
ラスト航海 用があるならそっちから来い!
※世界樹の迷宮Ⅲ 星海の来訪者(HD REMASTER)の大航海関係のプレイ記兼二次創作小説です。特に攻略の役に立つ類のものではありません。なぜなら本筋(迷宮攻略&分岐を含めたストーリーなど)に触れないから。